営業代行と営業派遣はどう違う?徹底解説
営業業務を外部に依頼したいという場合、営業代行や営業派遣を利用する方法があります。この二つの違いをご存知でしょうか? 今回は、営業代行と営業派遣の違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
1.営業代行とは
営業代行とは、テレアポや集客などの電話営業から、電話やメールなどを利用した見込み客の育成、商談や契約、受注など、さまざまな営業業務を代行してくれるサービスです。簡単にいえば営業の業務委託です。
近年は営業戦略や営業のマネジメントを含めた営業代行も珍しくありません。
契約形態は主に成果報酬型と固定報酬型、複合型の3つのタイプがあります。成果報酬型は営業成果が出てはじめて報酬が発生します。固定報酬型は月額固定費用が設定されているなど、成果が出ても出なくても費用が発生するものです。複合型は、成果報酬型と固定報酬型両方の費用設定がある形態です。
成果報酬型は、依頼のハードルが低いものの、成果が出たら一件に当たりの報酬が高額になることもあります。また固定報酬型は費用の変動はないものの、成果が出なかった場合のリスクも考えなければなりません。営業代行の契約形態は、自社の必要性に応じて選ぶことで、コストパフォーマンスを高めることができます。
2.営業派遣とは
営業派遣とは、営業スタッフを自社の営業業務のために派遣してくれるサービスです。派遣会社に登録している適した人材が派遣会社から派遣されます。
派遣される人材はこちらで指定することができます。例えば、「一ヶ月間、営業のテレアポを得意とするスタッフを何人」といったように、必要なときに、必要な人材を必要な人数だけ派遣してくれます。
派遣されたスタッフは、派遣先もしくは指定の職場に出社して業務を行います。
営業派遣が営業代行と違うところは、依頼する側が相手の会社に業務委託をするのではなく、派遣してもらうというところにあります。
また営業派遣の場合、派遣スタッフに対して自社のマネージャーや管理職が指揮命令する権利がありますが、営業代行については自社に指揮命令する権利はなく、業務については委託先にすべて委ねられます。もちろん営業代行についても、契約時に希望の成果や期間、業務内容などについての指定は可能です。
また営業代行は、時にマネジメントまで請け負ってくれることがありますので、いってみればプロにすべて任せるということになります。
営業派遣であっても、業務を行うスタッフはプロではありますが、営業の利益を挙げてもらうことが主旨の営業代行と比べて、営業派遣の場合、一定の期間において必要な営業人員を必要なだけ補うという色が強くなります。
3.営業代行と営業派遣それぞれのメリットとデメリット
営業代行と営業派遣はそれぞれに次のようなメリットとデメリットがあります。
●営業代行
【メリット】
・営業戦略やマネジメント機能の構築も担ってくれる場合もある。
・営業の難易度が高い場合に適している。
・新商品・サービスの新規顧客開拓などに、営業の仕組みを一から作りたい場合に適している。
【デメリット】
・成果が出たときの費用が大きくなりがち。
・営業の仕組みがしっかりと整っており、人員だけ補いたいときに適していないことがある。
●営業派遣
【メリット】
・営業知識や営業のコンセプト、仕組みがある程度整っており、人的リソースだけ補いたい場合に適している。
・比較的、安価に必要なだけ人員を補うことができる。
【デメリット】
・新規顧客開拓などで営業の体制が整っていない場合は向いていない。
・営業の専門性を求めても期待するものが得られないことがある。
4.まとめ
営業代行と営業派遣の違いについて解説してきました。営業業務をアウトソースするといっても、営業の専門的な知識や営業マネジメント機能まで委託したいのか、それともある程度、誰がやっても同じ業務を人的リソースだけ補いたいのかなどによって、営業代行と営業派遣を選び分けることが大切です。
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